家族でマイルを合算して貯める方法:JALカード家族プログラムとANAカードファミリーマイルを比較解説

家族でマイルを合算して貯める方法:JALカード家族プログラムとANAカードファミリーマイルを比較解説 クレジットカード比較

・JALは「JALカード家族プログラム」、ANAは「ANAカードファミリーマイル」で、家族カード会員のマイルを合算して特典航空券に交換できます。

・合算できるのは、原則としてクレジットカードの本会員と家族カード会員です。家族カードの年会費や登録手続きが必要になるため、条件を先に確認しておきましょう。

・1人では届かない特典航空券の必要マイル数にも、家族の分を合わせれば届きやすくなります。結果として、マイルを失効させずに使い切りやすくなるのが大きなメリットです。

なぜ「家族でマイルを合算」が重要なのか

マイルを貯め始めた人の多くがつまずくのが、「なかなか特典航空券に必要なマイル数に届かない」という点です。特典航空券とは、貯めたマイルと交換して手に入れる航空券のことです。JALもANAも、国内線の片道でおおむね数千〜1万マイル前後、国際線の往復なら数万マイル単位が必要になります。

1人でクレジットカード決済だけで貯める場合を考えてみましょう。たとえば月10万円をカードで支払い、100円につき1マイル貯まるとすると、1年で約12,000マイルです。国内線の往復1回分にはなりますが、ハワイやアジアへの国際線往復を目指すなら数年かかる計算になります。

そこで役立つのが、家族のマイルをまとめて使う仕組みです。夫婦それぞれが年間1万マイルずつ貯めていても、別々の口座のままでは「どちらも少しずつ足りない」状態が続きがちです。合算できれば2万マイルとして使えるので、交換できる特典の選択肢が一気に広がります。

もう一つ大事なのが、有効期限の問題です。JAL・ANAのマイルには原則として有効期限があり、少額のマイルが家族それぞれの口座に分散していると、気づかないうちに失効するリスクが高まります。家族で合算する仕組みを使えば、端数のマイルも特典交換に回しやすくなり、「貯めたのに使えなかった」という事態を防げます。

ただし、JALもANAも「誰とでも自由にマイルを合算できる」わけではありません。基本的にはクレジットカードの家族カードを通じた仕組みになっています。次の章から、それぞれの制度の特徴を見ていきます。

JALカード家族プログラムの仕組みと特徴

JALの家族向け制度の中心は「JALカード家族プログラム」です。JALカードの本会員と、その家族カード会員が登録すると、家族それぞれが貯めたマイルを合算して特典航空券などに交換できるようになります。公開されている情報によると、登録料や年会費はかからず、JALカード本会員が申し込む形が一般的です。

この制度のポイントは、マイルは各自の口座で貯めつつ、使うときに合算できる点です。家族カードで買い物をした分のマイルは家族会員自身の口座に貯まります。そして特典に交換する段階で、家族のマイルをまとめて使えます。日常の管理はそれぞれのままで、使うときだけ一つの財布として扱えるイメージです。

家族カード会員になれるのは、一般的に本会員と生計を同一にする配偶者・子ども・親などです。年齢条件などはカードの種類や発行会社によって異なります。JALカードには普通カード、CLUB-Aカード、ゴールドカードなど複数のグレードがあり、家族カードの年会費もグレードによって変わります。本会員が上位カードを持つと、家族カードの年会費もそれに応じて高くなる傾向があります。

注意点として、合算したマイルで交換した特典航空券を誰が使えるかは、別のルールで決まっています。JALの特典航空券は、本人のほか、事前に登録した配偶者や二親等以内の親族などが利用できる仕組みです。「家族カードを持っていない家族」が特典航空券に搭乗することは、利用者登録をすれば可能な場合があります。一方で、その家族のマイルを合算に加えることはできません。「マイルを合算できる人」と「特典航空券を使える人」は別物と覚えておくと混乱しにくいでしょう。

また、JALカードの「ショッピングマイル・プレミアム」のような有料オプションに加入すると、カード決済での積算率を上げられます。家族カード会員の扱いはカードの種類によって異なるため、家族全員の積算率を上げたい場合は公式サイトで条件を確認してください。

ANAカードファミリーマイルの仕組みと特徴

ANAの家族向け制度は「ANAカードファミリーマイル」です。ANAカードの本会員と家族カード会員が登録すると、家族のマイルを合算して特典航空券などに交換できます。考え方はJALカード家族プログラムとよく似ており、登録に費用はかからないとされています。

ANAの場合も、マイルは家族それぞれのANAマイレージクラブ口座に貯まり、交換のタイミングで合算できる仕組みです。登録できる家族の範囲は、一般的に本会員の配偶者や同居の親族などが対象とされています。人数の上限や合算の手順には細かな規定があるため、申し込み前に公式サイトの最新情報を確認しましょう。

ANAカードは発行会社やブランドの選択肢が多いのが特徴です。VISA・Mastercard・JCB・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブなどから選べ、ソラチカカード(東京メトロとの提携カード)のような提携カードもあります。家族カードの年会費や発行条件はブランドやグレードごとに異なります。そのため、「どのANAカードで家族カードを作るか」によってコストが変わる点に注意が必要です。

特典航空券を使える人の範囲については、ANAも「特典利用者」として配偶者や二親等以内の親族などを事前登録する仕組みです。ここでもJALと同様に、合算できる人と特典を使える人は別に定められています。

また、ANAカードはカード決済で貯まったポイントをマイルに移行するタイプが多いです。移行手数料のかかるコースと、かからないコースがカードによって分かれている場合があります。家族カード分のポイントがどのように扱われるかもカードによって異なるため、「マイルとして口座に入った後に合算できる」という流れを理解しておくとスムーズです。

JALとANAの家族向けマイル制度を比較

ここまでの内容を、比較しやすいように表にまとめます。細かな条件はカードの種類や時期によって変わるため、大まかな傾向として参考にしてください。

比較項目 JALカード家族プログラム ANAカードファミリーマイル
対象 JALカード本会員と家族カード会員 ANAカード本会員と家族カード会員
登録料 無料とされている 無料とされている
マイルの貯まり方 各自の口座に積算し、交換時に合算 各自の口座に積算し、交換時に合算
家族カードの年会費 カードのグレードにより異なる ブランド・グレードにより異なる
特典航空券の利用者 本人+事前登録した家族(配偶者・二親等以内など) 本人+事前登録した特典利用者(配偶者・二親等以内など)
カードの選択肢 JALカード(複数ブランド・グレード) ANAカード(ブランド・提携カードが豊富)

表を見ると分かるように、制度の骨格はJALとANAでほぼ同じです。違いが出るのは、どちらの航空会社をよく使うかと、家族カードを含めたトータルの年会費です。

たとえば、自宅の最寄り空港からJALの路線が多い、またはワンワールド(JALが加盟する航空連合)の航空会社で海外に行きたいなら、JAL側にまとめるのが自然です。一方、スターアライアンス(ANAが加盟する航空連合)の路線網を活用したい場合や、ANAの国内線をよく使う場合はANA側が向いています。

避けたいのは、夫はJAL、妻はANAというように家族内でマイルが分散してしまうケースです。どちらの制度も「同じ航空会社のカード同士」でしか合算できません。家族で貯めるなら、まずメインの航空会社を1つに決めることが出発点になります。

家族カードを作るときのコストと損益の考え方

家族でマイルを合算するには、基本的に家族カードの発行が必要です。そこで気になるのが、年会費に見合う価値があるかどうかです。

一般的な傾向として、家族カードの年会費は本会員カードより安く設定されています。普通カードクラスであれば、年間で千円台程度のことが多いようです。ゴールドカードなど上位カードの家族カードは、数千円以上になる場合もあります。また、初年度無料のキャンペーンや、一定条件で年会費が優遇されるケースもあります。

損益を考える際の目安として、マイルの価値を仮に1マイル=1.5〜2円程度と考える方法があります。特典航空券の使い方によって価値は大きく変わりますが、この前提で計算してみます。家族カードで年間50万円を決済し、100円=1マイルで5,000マイル貯まるとします。すると、おおむね7,500〜10,000円相当の価値になる計算です。年会費が千円台であれば、十分に元が取れる可能性が高いといえます。

反対に、家族カードをほとんど使わない場合は注意が必要です。年間の決済額が数万円程度なら、貯まるマイルは数百マイルにとどまります。年会費を回収できないこともあるでしょう。「家族カードを作ったのに、結局は本会員のカードばかり使っていた」という状況は意外と起こりがちです。食費や日用品、通信費など、家族カードで払う支出をあらかじめ決めておくと、マイルが着実に貯まります。

また、本会員だけ上位カードにして、家族カードは必要最低限にするという考え方もあります。上位カードでは家族カードの年会費も上がるため、家族全員の決済額と照らし合わせて判断しましょう。

家族マイルを効率よく使い切るための実践ポイント

制度を使い始めたら、次は「どう使うか」です。ここでは、家族でマイルを活かすための実践的なポイントを紹介します。

  • 特典利用者の登録を早めに済ませる:特典航空券を家族に使ってもらうには、事前の利用者登録が必要です。予約直前に慌てないよう、制度に登録した時点で一緒に済ませておくと安心です。
  • 有効期限が近い順に使う意識を持つ:合算できるといっても、マイルの有効期限は各自の口座ごとに管理されている場合があります。誰のマイルがいつ失効するか、年に一度は確認する習慣をつけましょう。
  • 人数分の特典航空券は早めに予約する:家族旅行では2〜4席をまとめて押さえる必要があります。特典航空券の座席数には限りがあり、連休や夏休みは特に埋まりやすい傾向があります。予約開始日を把握して、早めに動くことが大切です。
  • フライト搭乗分のマイルも忘れずに積算:家族カード会員が飛行機に乗った際は、本人のマイレージ番号でマイルを積算しておきましょう。少額でも、合算すれば特典交換の足しになります。
  • 子どものマイレージ会員登録も検討:子どもでもマイレージ会員になれる場合があります。家族旅行の搭乗マイルを子どもの口座に貯めておくのも一つの方法です。ただし、クレジットカードの家族カードを持たない子どものマイルは合算の対象外になることがあるため、扱いは公式サイトで確認してください。

特典航空券以外の使い道として、提携ポイントや電子マネーへの交換、アップグレード特典などもあります。ただし、これらは一般的に1マイルあたりの価値が特典航空券より低くなる傾向があります。家族で合算できるメリットを活かすなら、まずは特典航空券での利用を優先して検討するのがおすすめです。

夫婦それぞれが本会員として別々のカードを持っている場合は、注意が必要です。片方を家族カードに切り替えることで、合算制度を使えるようになる場合があります。ただし、本会員のカードを解約すると、そのカードの付帯サービスや利用実績がなくなる点にも気をつけてください。切り替えのタイミングは慎重に判断しましょう。

まとめ

  • JALは「JALカード家族プログラム」、ANAは「ANAカードファミリーマイル」を使うと、本会員と家族カード会員のマイルを合算して特典に交換できます。
  • 「マイルを合算できる人」と「特典航空券を利用できる人」は別のルールで決まっているため、両方の登録状況を確認しておきましょう。
  • 合算できるのは同じ航空会社のカード同士だけです。家族で貯めるなら、まずメインの航空会社を1つに決めることが大切です。
  • 家族カードの年会費と、家族カードで決済する金額のバランスを見て、損益を判断しましょう。
  • 有効期限の管理と早めの予約を心がければ、家族で貯めたマイルを無駄なく旅行に活かせます。

※本記事の内容は執筆時点の情報です。年会費・還元率・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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