- 別府は「地獄めぐり」に代表される個性的な温泉巡り、湯布院はのんびり散策と癒やしが魅力で、両方を組み合わせると2泊3日でも変化に富んだ旅になる。
- 別府は泉質・湧出量ともに日本屈指の温泉地で、湯布院は金鱗湖周辺の街歩きとカフェ・グルメが人気。
- 移動はJRやバスで1時間弱と近く、レンタカーがあれば1日で両方を効率よく回ることも可能。





九州を代表する温泉地として名高い別府と湯布院。同じ大分県内にありながら、それぞれまったく異なる魅力を持つのがこのエリアの面白いところです。別府は湧出量・源泉数ともに全国トップクラスを誇る「温泉のデパート」とも呼ばれる土地で、湯布院は由布岳の麓に広がる落ち着いた高原リゾート。公開されている観光統計によると、両エリアを合わせた大分県への観光客数はコロナ禍からの回復が進み、国内外から多くの旅行者が訪れる人気エリアとなっています。マイルやポイントを活用して大分県へ飛べば、この対照的な2つの温泉地を効率よく巡ることができます。本記事では、初めて訪れる人でも計画を立てやすいモデルプランと、それぞれの見どころを詳しく紹介します。
別府温泉の魅力:地獄めぐりと多彩な泉質
別府温泉の象徴とも言えるのが「地獄めぐり」と呼ばれる観光名所です。Beppu Hells Tour(別府地獄めぐり)は、鮮やかなコバルトブルーの熱泥が湧く「海地獄」や、真っ赤な熱泥が特徴の「血の池地獄」など、7つの個性的な源泉スポットを巡る観光コースとして知られています。海地獄は泉温が98度前後にも達するとされ、湯気の立ち上る神秘的な青色の池を間近で見学できます。血の池地獄は日本最古の天然地獄のひとつとも言われており、酸化鉄を多く含む赤褐色の泥が特徴です。これらは入浴目的ではなく観賞用の源泉ですが、大分県が誇る地熱の力を体感できる貴重な場所です。所要時間は全て回ると2〜3時間程度が目安とされ、徒歩と路線バスを組み合わせて回るのが一般的なスタイルです。共通観覧券を利用すると、単独で拝観料を支払うより割安になる場合があるので、複数箇所を回る予定なら事前にチェックしておくとよいでしょう。
別府は泉質の種類が豊富なことでも知られ、単純温泉、塩化物泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉など多様な泉質の温泉が点在しています。市内には「竹瓦温泉」のような歴史ある共同浴場も多く、数百円程度で気軽に立ち寄れるのも別府ならではの魅力です。竹瓦温泉は明治時代の建築様式を残す趣ある建物としても知られ、砂湯という珍しい入浴スタイルを体験できることでも人気があります。旅館やホテルに宿泊しなくても、日帰り入浴で複数の温泉をはしごできる自由度の高さが、他の温泉地と一線を画すポイントと言えるでしょう。また、別府市内には数百カ所を超える源泉があるとされ、地区ごとに泉質が異なるため「別府八湯」と呼ばれる8つのエリアを巡り比べる楽しみ方も定番となっています。
湯布院の魅力:金鱗湖と散策が楽しい街並み
別府から車やバスで1時間弱の場所にある湯布院(由布院)は、由布岳を望むのどかな高原の温泉地です。中心的な観光スポットとなっているのがKinrin Lake(金鱗湖)で、湖底から温泉と冷泉が同時に湧き出す珍しい湖として知られています。朝方には湖面から霧が立ち上る幻想的な光景が見られることもあり、季節や時間帯によって表情が変わる点も人気の理由です。特に秋から冬にかけての早朝は、気温差によって霧が発生しやすく、多くの写真愛好家が訪れるタイミングとしても知られています。湖の周囲は徒歩10分程度で一周でき、小さな神社や足湯スポットも点在しているため、散策の合間に立ち寄りやすい規模感です。
湯布院駅から金鱗湖へと続くメインストリートYunotsubo Kaido Street(湯の坪街道)は、雑貨店・スイーツ店・カフェなどが軒を連ねる散策スポットです。地元の食材を使ったスイーツや、大分名物の「とり天」を提供する飲食店も多く、食べ歩きをしながらのんびり歩くのに適しています。全長1km程度の通りに数十軒の店舗が並んでいるとされ、ロールケーキ専門店やコロッケ店など行列ができる人気店も少なくありません。混雑を避けたい場合は、観光客が増える午前10時〜午後2時ごろを外して訪れるのがおすすめとされています。早朝であれば団体観光客と重なりにくく、静かな雰囲気の中で街並みを楽しめるという声も多いようです。
由布院フローラルビレッジで童話の世界を体験
Yufuin Floral Village(由布院フローラルビレッジ)は、ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク的なスポットで、湯布院観光の中でも写真映えするスポットとして人気を集めています。石畳の小道や小さなショップが並ぶ様子はまるで絵本の中に入り込んだような雰囲気で、家族連れやカップルにも好評です。所要時間は30分〜1時間程度が目安で、湯布院駅から徒歩圏内にあるためアクセスも良好です。入場には数百円程度の料金がかかる場合が一般的で、営業時間は季節によって変動することがあるため、訪問前に公式情報を確認しておくと安心です。
このエリアには猫や小動物と触れ合えるスポットも点在しており、温泉地らしいゆったりした時間の流れの中で、多様な楽しみ方ができるのも湯布院の特徴です。天候に左右されにくい屋内型の施設もあるため、雨天時のプランとしても組み込みやすいでしょう。周辺にはコインロッカーが少ない場合もあるため、大きな荷物を持って観光する際は、宿泊先やコインロッカー設置駅であらかじめ荷物を預けておくと身軽に動けます。
モデルコース:2泊3日で両エリアを満喫するプラン
大分空港または別府・大分方面へのアクセスを起点にした場合、以下のようなモデルコースが組みやすいとされています。
| 日程 | 主な行程 |
|---|---|
| 1日目 | 大分空港着 → 別府市内へ移動 → 地獄めぐり(海地獄・血の池地獄など) → 別府温泉に宿泊 |
| 2日目 | 午前中に別府の共同浴場を巡る → バスまたは電車で湯布院へ移動 → 湯の坪街道を散策 → 金鱗湖周辺を観光 → 湯布院に宿泊 |
| 3日目 | 由布院フローラルビレッジを観光 → 湯布院駅周辺でお土産を購入 → 大分空港または帰路へ |
大分空港から別府市内までは、空港特急バス「エアライナー」を利用すると40〜50分程度が目安とされています。到着日の午後から観光を始める場合でも、1日目に地獄めぐりの主要スポットを回りきることは十分可能です。時間に余裕がない場合は、別府か湯布院のどちらか一方に絞って1泊2日で楽しむプランも人気です。逆に3泊以上の余裕があれば、湯布院からさらに足を延ばして黒川温泉方面まで組み込む旅程を組む人もいるようです。連休など繁忙期には、観光列車やレンタカーの予約が早期に埋まることもあるため、日程が決まり次第の予約が望ましいでしょう。
別府と湯布院のアクセス比較
両エリア間の移動手段としては、JR久大本線とバス(亀の井バスなど)が一般的です。それぞれの特徴を簡単に比較すると以下の通りです。
| 移動手段 | 所要時間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| JR特急(ゆふ・ゆふいんの森など) | 約15〜20分 | 本数は限られるが速く快適。観光列車としての人気も高い |
| 路線バス | 約50分 | 本数が多く運賃も比較的抑えられる |
| レンタカー | 約40〜50分 | 寄り道がしやすく荷物の多い旅にも便利 |
特に「ゆふいんの森」号は観光列車として車両デザインにもこだわりがあり、深緑色の車体と木を基調とした車内が特徴で、移動時間そのものを楽しみたい人におすすめとされています。ただし人気列車のため、繁忙期は指定席が早めに埋まりやすく、事前予約が必要になる場合がある点には注意しましょう。一方、路線バスは本数が多く運賃も抑えられるため、荷物が少なく身軽に移動したい人や、途中のバス停で気軽に途中下車したい人に向いています。レンタカーを利用する場合は、別府・湯布院間の道路は観光シーズンに混雑することがあるため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むと安心です。
宿泊タイプ別の選び方と季節ごとの楽しみ方
別府には都市型のホテルから昔ながらの温泉旅館まで幅広い宿泊施設があり、湯布院には離れタイプの高級旅館が多い傾向にあります。予算や旅のスタイルに応じて使い分けるとよいでしょう。
- 別府: ビジネスホテルから大型温泉旅館まで選択肢が豊富で、日帰り入浴と組み合わせた気軽な滞在に向く
- 湯布院: 静かな離れ宿や露天風呂付き客室が多く、記念日旅行やカップルでの滞在に人気
一般的な傾向として、湯布院の宿は客室数が10〜20室程度の小規模な旅館が多く、静けさやプライバシーを重視する構成になっていることが多いようです。そのため一人当たりの宿泊料金は別府の同グレード帯の宿と比べて高めになりやすい一方、食事や温泉の満足度を重視する旅行者からの支持を集めています。反対に別府は大型ホテルや団体向けの旅館も多く、比較的リーズナブルな価格帯の選択肢が見つけやすい点が特徴です。
季節ごとの楽しみ方も異なり、春は由布岳周辺の新緑、秋は紅葉、冬は湯布院の朝霧や別府の湯けむりが幻想的な景観を作り出すとされています。夏は比較的過ごしやすい高原気候の湯布院が快適に感じられることが多いようで、標高が高い分、別府市内よりも気温が数度低く感じられることもあります。旅行時期に応じて服装や滞在プランを調整するとよいでしょう。冬場に地獄めぐりを楽しむ場合は、屋外を歩く時間が長くなるため、防寒対策をしっかりしておくことをおすすめします。
現地での移動や観光の満足度を高めるには、宿泊施設の予約や人気のアクティビティ・体験プランの確保を事前に済ませておくとスムーズです。特に金鱗湖周辺の人気宿や観光列車は繁忙期に埋まりやすいため、早めの計画がおすすめです。
まとめ
別府はダイナミックな地獄めぐりや多彩な泉質の温泉巡り、湯布院は金鱗湖や湯の坪街道でのんびり散策と、対照的な魅力を持つ2つの温泉地です。JRやバスで1時間弱という近さを活かせば、2泊3日程度でも両方の良さをしっかり味わうことができます。季節ごとに異なる表情を見せるのもこのエリアの魅力なので、目的やスタイルに合わせて旅程を組んでみてください。
※本記事の内容は執筆時点の情報です。年会費・還元率・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


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