JALマイルとANAマイルはどっちを貯めるべき?特典航空券・カード・生活圏で選ぶ5つの判断基準

JALマイルとANAマイルはどっちを貯めるべき?特典航空券・カード・生活圏で選ぶ5つの判断基準 JALマイル

JALとANAはどちらも「1つに絞って集中して貯める」ほうが特典航空券に届きやすく、両方に分散させるのは初心者には不向きです。

選ぶときは「よく使う空港の就航便」「行きたい海外の都市とアライアンス」「普段の買い物でポイントを集めやすいか」の3点を見ると決めやすくなります。

迷ったら、まず1年間の飛行機の利用予定と生活圏のポイント経済圏を書き出して比べるのがおすすめです。

なぜ「どちらか1つに絞る」ことが大切なのか

マイルを貯め始めた人が最初につまずきやすいのが、JALとANAの両方に少しずつマイルが散らばってしまうことです。マイルは原則として航空会社をまたいで合算できません。たとえばJALに8,000マイル、ANAに7,000マイルあっても、合わせて15,000マイル分の特典航空券に交換することはできないのです。

特典航空券(マイルと交換で手に入る航空券)は、国内線の片道でも数千マイル、国際線の往復なら数万マイルが必要になるのが一般的です。さらに、両社ともマイルには原則として約3年の有効期限があります。分散させると、どちらの口座も必要マイル数に届かないまま期限切れを迎えるおそれが高くなります。

反対に、1社に集中すれば同じ支出でも目標に早く届きます。クレジットカードの決済、ポイントサイトからの移行、搭乗で貯まるマイルを1つの口座にまとめるのが、マイル初心者にとって一番効率的な考え方です。ここからは、どちらを選ぶかを決めるための判断基準を順番に見ていきます。

判断基準1:よく使う空港と路線網で選ぶ

一番シンプルで、しかも見落とされがちなのが「自分が実際に乗る便があるか」という視点です。マイルは搭乗でも貯まるうえ、貯めたマイルを使う先も結局は自分が乗りたい路線です。いくらカードの還元率が高くても、地元の空港からその航空会社の便が少なければ使い道は限られてしまいます。

JALグループには、沖縄の離島路線に強いJTA(日本トランスオーシャン航空)や、北海道内の路線を運航するHAC(北海道エアシステム)、地方路線を担うJ-AIRなどがあります。ANAグループにも地方路線を運航するANAウイングスがあり、空港によってはANAのほうが便数が多いケースもあります。どちらが有利かは住んでいる地域や帰省先によって大きく変わります。

具体的には、次のようなチェックをしてみてください。

  • 最寄り空港から出ている便の数を、両社の時刻表で比べる
  • 帰省先や出張先など、年に何度も使う路線を運航しているのはどちらか確認する
  • 羽田・伊丹など大きな空港を使う場合は、乗り継ぎのしやすさも見る

仕事の出張で特定の航空会社を使うことが多い人は、その会社に合わせるだけで搭乗マイルが自然に貯まっていきます。「乗る機会が多いほう」を選ぶのが、まず押さえておきたい基本です。

判断基準2:行きたい海外とアライアンスで選ぶ

海外旅行にマイルを使いたい場合は、航空連合(アライアンス)の違いが大切になります。アライアンスとは複数の航空会社が組む提携グループのことで、加盟会社同士ならマイルを貯めることも、特典航空券に使うこともできます。

項目 JAL ANA
加盟アライアンス ワンワールド スターアライアンス
主な加盟航空会社の例 アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空など ユナイテッド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、シンガポール航空、タイ国際航空など
国際線特典航空券の必要マイル 需要に応じて必要マイル数が変動する仕組みを導入 行き先ゾーンとシーズン(ロー・レギュラー・ハイ)で決まるチャート制が基本
上級会員プログラム JAL Life Statusプログラム(生涯の実績を積み上げる方式)など プレミアムメンバーサービス(年間のプレミアムポイントで判定)など

たとえば、オーストラリアや香港、イギリス方面に興味があるならワンワールド系の路線が充実しているJAL、ヨーロッパの都市を乗り継いで回りたい、東南アジアのさまざまな都市に行きたいという人は、加盟社が多いスターアライアンスのANAが選択肢を広げやすい傾向があります。

また、JALは国際線特典航空券に需要連動型の仕組みを取り入れているため、空席が多い日は少ないマイルで取れることがある一方、繁忙期は必要マイル数が大きく増えることがあります。ANAはチャート制のため必要マイル数の見通しが立てやすい反面、人気の日程は特典枠そのものが埋まりやすい点に注意が必要です。必要マイル数や仕組みは見直されることがあるため、最新の条件は各社の公式サイトで確認してください。

判断基準3:クレジットカードと日常のポイントで選ぶ

飛行機に乗る回数が年に数回程度の人にとって、マイルのメインの入り口はクレジットカードと日常のポイントです。陸マイラー(飛行機に乗らずに日常生活でマイルを貯める人)を目指すなら、この判断基準がもっとも影響します。

両社の代表的なカードを、執筆時点で公開されている情報をもとに比べると次のようになります。

カード 年会費(税込)の目安 ショッピングでのマイル還元の目安 搭乗ボーナスの目安
JALカード 普通カード 2,200円 200円=1マイル(ショッピングマイル・プレミアム加入で100円=1マイル) フライトマイルの10%
JALカード CLUB-Aゴールドカード 17,600円 100円=1マイル(ショッピングマイル・プレミアム自動入会) フライトマイルの25%
ANA 一般カード 2,200円 1,000円=5マイル(移行手数料のかかるコースで1,000円=10マイル) フライトマイルの10%
ANA ワイドゴールドカード 15,400円前後(国際ブランドにより異なる) 1,000円=10マイル フライトマイルの25%

JALカードは、ショッピングマイル・プレミアム(有料オプション、年会費4,950円)に加入すると決済額に応じて直接マイルが貯まるため、管理がシンプルです。ANAカードはカード会社のポイントをマイルに移行する形が多く、手続きは少し増えますが、ポイントの使い道を後から選べる柔軟さがあります。

あわせて、普段使っている共通ポイントとの相性も確認しましょう。JALはPontaポイントやdポイントなどからの交換ルートがあり、ANAは楽天ポイントや東京メトロのポイントなどからの交換ルートが知られています。交換レートは2ポイント=1マイル前後のものが多いですが、条件は変わることがあるため、公式サイトで最新情報を確認してください。すでに貯まっている共通ポイントがある航空会社を選べば、無理なくマイルを積み上げられます。

判断基準4:特典航空券以外の使い道で選ぶ

「特典航空券は予約が取りにくそう」「旅行の予定が決まっていない」という人は、航空券以外の使い道も比べておくと安心です。マイルの価値は使い道によって大きく変わります。一般的には国際線の上位クラスの特典航空券に使うと1マイルあたりの価値が高くなりやすく、ポイントや電子マネーへの交換は価値が下がりやすい傾向があります。

  • JAL:e JALポイント(JALの航空券などに使える電子ポイント)への交換ができ、交換単位によってはマイル数より多いポイントになる場合があります。JALの航空券購入やツアー代金に充てられるため、特典航空券の空席を待たずに使えるのが特長です。
  • ANA:ANA SKYコイン(ANAの航空券やツアーに使える電子ポイント)に交換でき、カードの種類や交換するマイル数によって交換率が上がる仕組みがあります。
  • 共通:アップグレード特典、提携ホテルや提携ポイントへの交換、提携店舗での利用など。ただし交換率は航空券より低めになることが多い点に注意が必要です。

特典航空券をメインにしたい人は、行きたい路線の特典枠の取りやすさを重視して選ぶとよいでしょう。一方で「有効期限が近づいたら航空券の購入に使えればいい」という人は、電子ポイントへの交換条件が自分に合っているかを確認しておくと、マイルを無駄にしにくくなります。

判断基準5:上級会員を目指すかどうかで選ぶ

出張などで飛行機によく乗る人は、マイルの量だけでなく上級会員(航空会社が利用実績に応じて与える優遇資格)を目指すかどうかも判断のポイントになります。上級会員になると、空港ラウンジの利用、優先搭乗、受託手荷物の優遇などのサービスが受けられます。

JALは「JAL Life Statusプログラム」で、搭乗やJALグループのサービス利用で貯まる生涯ポイントを積み上げ、一定のポイントに届くとJALグローバルクラブ(JGC)に入会できる仕組みを導入しています。年ごとにリセットされない実績を長く積み上げる設計のため、毎年たくさん飛ぶのは難しいものの、長く使い続ける予定がある人と相性がよいといえます。

ANAは、1年間(1月〜12月)に貯めたプレミアムポイントで会員ステイタスが決まる仕組みが基本です。一定のステイタスに到達すると、スーパーフライヤーズカード(SFC)という、条件を満たせば上級会員に近い特典を継続して受けられるカードに申し込める制度が知られています。短期間で集中して搭乗する予定がある人に向いた設計です。

どちらの制度も条件や必要ポイント数は見直されることがあるため、目指す場合は最新の公式情報を確認したうえで計画を立てましょう。上級会員にこだわらない人は、この基準は気にせず、判断基準1〜3を優先して問題ありません。

タイプ別:あなたに向いているのはどっち?

ここまでの判断基準をもとに、よくあるタイプ別の考え方を整理します。あくまで一般的な傾向なので、最終的にはご自身の利用予定に当てはめて考えてください。

こんな人 検討しやすい選択肢 理由
カード決済を中心にシンプルに貯めたい JAL 決済額に応じて直接マイルが貯まり、移行の手間が少ない
共通ポイントをいろいろ組み合わせて貯めたい ANA ポイント移行ルートの選択肢が多く、組み合わせの幅が広い
ヨーロッパや東南アジアの多くの都市を巡りたい ANA スターアライアンスの加盟社が多く、路線の選択肢が広い
オーストラリアや香港方面によく行く JAL ワンワールド系の航空会社の路線を活用しやすい
地元空港の便が片方に偏っている 便数が多いほう 搭乗マイルも特典航空券の使い道も確保しやすい

判断に迷う場合は、次の手順で整理してみてください。まず、今後1年間に乗る予定の路線と回数を書き出します。次に、現在よく使っている共通ポイントとクレジットカードを確認します。最後に、2〜3年以内に使いたい特典航空券の行き先を1つ決めます。この3つがそろうと、どちらが自分に合っているかが見えてきます。

なお、一度決めたら絶対に変えてはいけないというわけではありません。引っ越しや転職で生活圏が変わったときは、見直すタイミングと考えてよいでしょう。ただし、乗り換えの際は今あるマイルの有効期限と使い道を先に確認しておくことが大切です。

まとめ

  • JALとANAのマイルは合算できないため、初心者はどちらか1つに絞って集中するのが基本
  • 最初に確認したいのは、最寄り空港や帰省先の路線でどちらの便が多いか
  • 海外で使うなら、JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスと、行きたい都市との相性を見る
  • 陸マイラーなら、カードの還元の仕組みと、普段使っている共通ポイントからの交換ルートで選ぶ
  • 上級会員を目指すなら、生涯実績型のJAL、年間実績型のANAという制度設計の違いも判断材料になる

どちらが「絶対にお得」ということはなく、自分の生活圏と旅の目的に合っているほうを選ぶことが、マイルを無駄なく活かすいちばんの近道です。

※本記事の内容は執筆時点の情報です。年会費・還元率・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

ホテル上級会員資格が入会だけで手に入る

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードなら、入会するだけでゴールドエリート会員資格が自動付与されます。

カード詳細を見る

PR

お得な旅行・マイル情報をいち早く

「旅得情報」公式LINEで、キャンペーン・提携ニュースをいち早くお届けします。

友だち追加はこちら

あわせて読みたい関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました