日本発着クルーズ徹底比較:飛鳥Ⅱ・ダイヤモンド・プリンセス・MSCベリッシマの違いを解説

日本発着クルーズ徹底比較:飛鳥Ⅱ・ダイヤモンド・プリンセス・MSCベリッシマの違いを解説 おすすめ旅行先

日本発着クルーズの代表格が「飛鳥Ⅱ(2025年に後継の飛鳥Ⅲへ世代交代と発表)」「ダイヤモンド・プリンセス」「MSCベリッシマ」の3隻です。船の規模・価格帯・船内の雰囲気が大きく異なります。

ゆったり上質に過ごすなら飛鳥、国際的なサービスを手頃な価格で味わうならダイヤモンド・プリンセス、家族で大型船のエンタメを楽しむならMSCベリッシマが目安です。

同じ航路でも部屋タイプで料金は数倍変わります。クルーズ代金はカード決済でポイントを貯めつつ、前泊ホテルや寄港地ツアーは早めに予約しておくと安心です。

Young adult in cosplay outfit striking a pose outdoors, showcasing character portrayal.
Asuka III(写真: TBD Tuyên / Pexels
A beautifully detailed crystal crown glistening under warm, soft lighting in an elegant setting.
Diamond Princess(写真: Fernando Cesar Cordoba / Pexels
Passengers enjoy the evening view on the MSC cruise ship deck with smoke stacks.
MSC Bellissima(写真: Tim Diercks / Pexels
A stunning night view of the illuminated Osanbashi Pier Terminal in Yokohama, Japan.
Yokohama Osanbashi Pier(写真: Huu Huynh / Pexels
View of Kobe Port skyline featuring iconic harbor tower and modern architecture.
Port of Kobe(写真: Dmitry Romanoff / Pexels

日本発着クルーズの魅力と、3隻が注目される理由

日本発着クルーズとは、横浜・東京・神戸・博多などの日本の港から乗船し、同じ港(または別の日本の港)に戻ってくるクルーズのことです。海外の港まで飛行機で移動する「フライ&クルーズ」と違い、空路の乗り継ぎや時差がなく、スーツケースを一度預ければ下船まで部屋がホテル代わりになります。日本一周など国内の港だけを巡るコースならパスポートなしでも参加でき、クルーズが初めての人でも心理的なハードルが低いのが特徴です。

船内は基本的にキャッシュレスで、乗船時に登録したカードやルームキーで支払いが完結します。食事、ショーやアクティビティ、寄港地までの移動が代金に含まれるため、「一度乗ってしまえば追加出費が読みやすい」という安心感もあります。ここで挙げる用語を先に整理しておくと、「寄港地」は船が途中で立ち寄る港、「オプショナルツアー(寄港地観光)」はその港で参加できる現地ツアー、「GT(総トン数)」は船の容積を示す指標で数字が大きいほど船内空間が広い、と考えて差し支えありません。

飛鳥Ⅱ・ダイヤモンド・プリンセス・MSCベリッシマの3隻は、いずれも日本市場を意識して配船されてきた実績がある点で共通します。一方で、運営会社の国籍もコンセプトもバラバラで、「和のおもてなし」「アメリカ系の洗練」「ヨーロッパ系の華やかさ」と三者三様。だからこそ比較する意味があります。

3隻の基本スペック比較

まずは規模と立ち位置を数字で押さえます。数値は各社が公開している情報や一般的に報じられている数値をもとにした概算で、就航スケジュールや内装は改装等で変わる場合があります。

項目 飛鳥Ⅱ/飛鳥Ⅲ ダイヤモンド・プリンセス MSCベリッシマ
総トン数(目安) 約5.0万/約5.2万トン 約11.6万トン 約17.1万トン
乗客定員(目安) 約870/約740名 約2,700名 約4,500名
運営会社 郵船クルーズ(日本) プリンセス・クルーズ(米カーニバル系) MSCクルーズ(欧州系)
船内の主な言語 日本語で完結 日本語案内あり(英語ベース) 多言語・日本語スタッフや案内あり
1泊あたりの料金目安 約3万円台〜 約1.5万円台〜 約1万円台〜
雰囲気の傾向 静かで落ち着いた大人向け 国際的でバランス型 大型・華やかでファミリー向け

ポイントは、飛鳥はほかの2隻より一回り小さい代わりに乗客数が圧倒的に少なく、1人あたりの船内スペースにゆとりがあること。逆にMSCベリッシマは飛鳥の3倍以上のトン数で、船内に街のような施設が詰まっています。ダイヤモンド・プリンセスはちょうど中間で、「大きすぎず小さすぎず」を求める人に向きます。料金目安はあくまで内側の安い部屋・オフシーズンを想定した相場感で、海側バルコニーやスイートを選ぶと数倍になります。

飛鳥Ⅱ/飛鳥Ⅲ:日本の老舗ラグジュアリー

飛鳥Ⅱは郵船クルーズが運航してきた日本を代表するクルーズ客船で、長年「日本の富裕層クルーズの象徴」として知られてきました。2025年には約35年にわたる運航(初代からの歴史を含む)に区切りをつけ、後継の飛鳥Ⅲへバトンを渡すと公式に発表されています。飛鳥Ⅲはドイツの造船所で建造され、2025年に就航したと報じられており、船体は少し大きくなった一方で乗客定員はむしろ絞られ、より一人ひとりにゆとりのある設計になっています。

飛鳥シリーズ最大の強みは、船内が完全に日本語で完結すること。アナウンス、レストランのメニュー、船内新聞、医務室まで日本語で対応し、和食レストランや大浴場も備わります。英語が不安な人や、年配の家族と一緒に乗る人にとって、この安心感は数字に表れないメリットです。食事は基本的にコース料理で、ドレスコード(フォーマルナイトにはジャケットやワンピースなど)がしっかり運用されるため、「非日常の装い」を楽しみたい層と相性が良いといえます。

一方で、価格帯は3隻の中で最も高めです。数日間の短いコースでも一人あたり数十万円になることが多く、世界一周のようなロングクルーズはさらに高額になります。カジノやウォータースライダーのような派手な設備は控えめで、船内でのんびり読書をしたり、寄港地をじっくり観光したりする「静かな旅」を good とする人向けの船です。就航スケジュールや料金は変動するため、検討時は必ず公式サイトの最新情報を確認してください。

ダイヤモンド・プリンセス:国際線クオリティを気軽に

ダイヤモンド・プリンセスは、アメリカのプリンセス・クルーズが運航する約11.6万トンの中大型船です。実は日本の造船所(長崎)で建造された船で、日本発着クルーズの定番として長年就航してきた実績があります。春の桜クルーズ、夏の北海道・サハリン方面、秋の紅葉クルーズなど、日本の四季に合わせたコースが組まれる年が多いのが特徴です。

魅力は「国際的なクルーズ体験を、比較的手頃な価格で味わえる」バランスの良さ。船内は英語ベースですが、日本発着クルーズでは日本語の船内新聞やアナウンス、日本語を話すスタッフの配置など、日本人ゲスト向けのサポートが用意されるのが通例です。メインダイニングでのコース料理に加えて、時間を気にせず食べられるビュッフェ、追加料金制のスペシャリティレストラン、脱衣所付きの「泉の湯」と呼ばれる大浴場など、和洋のいいとこ取りをした構成になっています。

エンターテインメントは、劇場でのプロダクションショー、生バンドの演奏、参加型ゲーム、カジノなどひと通りそろい、飛鳥ほど静かではなく、MSCほど大がかりでもない中庸なにぎやかさです。料金の目安は1泊1.5万円台からで、内側の部屋を選べば「ビジネスホテル+全食事付き」に近い感覚で乗れることもあります。ファミリー、カップル、シニアのいずれにも対応しやすく、「最初の1隻」に選ばれることが多い船です。配船内容は年によって変わるため、行きたい時期のコースがあるかは公式で確認しましょう。

MSCベリッシマ:大型船のエンタメとコストパフォーマンス

MSCベリッシマは、スイスに本拠を置くMSCクルーズが運航する約17.1万トンの大型客船で、2024年以降アジア・日本発着に投入されてきたと報じられています。定員は約4,500名(最大では5,000名を超える構成)で、3隻の中では圧倒的に大きく、船内には長さ約80メートルのLEDドームを備えたプロムナード(屋内の目抜き通り)、複数のプール、ウォータースライダー、ボウリング、フォーミュラーレースのシミュレーターなど、テーマパークのような施設が詰め込まれています。

最大の武器は価格対設備のコストパフォーマンスです。料金の目安は1泊1万円台からと3隻で最も抑えめで、「短い日程で気軽に大型船を体験したい」「子ども連れで退屈させたくない」というニーズに応えやすい構成になっています。子ども向けのキッズクラブや、追加料金で専用ラウンジやレストランが使える「MSCヨットクラブ」という船内の上級エリアがあるのも特徴で、同じ船の中でカジュアルとラグジュアリーを選べる仕組みです。

注意点として、乗客数が多いぶん、寄港地での乗下船やビュッフェのピーク時間帯は混雑しやすく、有料レストランやショーは早めの予約が快適さを左右します。また船内は多国籍のゲストが集まるため、アナウンスが多言語で長め、味付けや接客の作法がヨーロッパ基準に感じられる場面もあります。日本語サポートは用意される傾向ですが、「日本語で完全に完結する飛鳥」とは体験の質が異なる点は理解しておきましょう。日本発着の有無やコースは年ごとに変わるため、最新の就航予定は公式サイトで確認してください。

どれを選ぶ?タイプ別のおすすめと料金の考え方

3隻は「優劣」ではなく「向き不向き」で選ぶのが正解です。目的別に整理します。

こんな人 向いている船 理由
静かに上質な時間を過ごしたい/年配の家族と乗る 飛鳥Ⅱ・飛鳥Ⅲ 日本語で完結・少人数・落ち着いた雰囲気
初めてで失敗したくない/和洋バランス重視 ダイヤモンド・プリンセス 価格と体験のバランスが良く日本発着の実績が豊富
子ども連れ/とにかく安く大型船を体験したい MSCベリッシマ 設備が豊富で1泊あたりの単価が低い

料金を比較するときは、「総額」ではなく「1泊あたり・1人あたり」に直すと横並びで見えます。さらに、飛鳥は飲み物やチップ相当が含まれる範囲が広い一方、外国船はドリンクパッケージや自動チップ(サービス料)が別途かかることが多く、表示価格の安さだけで判断すると差が縮まる点に注意が必要です。部屋のグレードは「内側→海側→バルコニー→スイート」の順に上がり、日数が長いほどバルコニーの快適さが効いてきます。3泊程度なら内側で割り切り、7泊以上ならバルコニーを検討する、といった考え方が現実的です。

支払い方法にも触れておくと、クルーズ代金は高額になりやすいため、還元率の高いクレジットカードで決済してポイントやマイルを貯める人が多い分野です。旅行保険や空港ラウンジなどの付帯特典があるカードを使うと、前泊・後泊を含めた旅程全体でメリットが出やすくなります。

乗船前後の前泊ホテルや、寄港地でのオプショナルツアー・レンタカーは、出航直前だと選択肢が減りがちです。日程が決まったら早めに押さえておくと当日の動きがスムーズになります。

まとめ

日本発着クルーズの主役である3隻は、次のように整理できます。

  • 飛鳥Ⅱ/飛鳥Ⅲ:日本語で完結する少人数の老舗ラグジュアリー。静かに上質な旅をしたい人向け。価格は最も高め。
  • ダイヤモンド・プリンセス:国際的なサービスと和の設備をバランス良く備えた中大型船。初めての1隻に選びやすい。
  • MSCベリッシマ:設備が豊富な大型船で1泊あたりの単価が低い。子ども連れやエンタメ重視の人向け。混雑と別料金に注意。

比較の際は「1泊あたり・1人あたり」の料金に直し、含まれるもの(ドリンク・チップ)の範囲まで含めて考えること。行きたい時期のコースがあるか、日本語サポートの手厚さはどの程度かを、申し込み前に必ず確認しましょう。決済はポイント還元も意識しつつ、前泊ホテルや寄港地ツアーの予約は早めに済ませておくのがおすすめです。

※本記事の内容は執筆時点の情報です。年会費・還元率・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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