・ANA国際線特典航空券は一般的に搭乗日の355日前から予約が開始され、人気路線やハイシーズンは開始直後に空席が埋まりやすい傾向があります。
・必要マイル数は距離そのものではなく「ゾーン制」のマイルチャートで決まり、搭乗クラス(エコノミー/プレミアムエコノミー/ビジネス/ファースト)によって大きく変動します。
・希望の日程で空席が見つからない場合は、経由地の変更・日程の分散・片道ずつの予約など探し方を工夫すると発見率が上がります。
ANA国際線特典航空券とは?基本ルールを確認
ANA国際線特典航空券は、貯めたANAマイルを使って国際線の座席と交換できる制度です。現金で購入するチケットとは別枠の「特典航空券用の座席」が各フライトに用意されており、その枠が埋まると、同じ便でも現金なら空席があっても特典航空券では予約できないということが起こります。これが「特典航空券は予約が取りにくい」と言われる最大の理由です。
特典航空券用の座席数は路線・時期・時間帯によって異なり、公開されていません。人気路線のハイシーズンでは数席しか用意されないこともあれば、閑散期には比較的多めに開放されることもあります。一般的な傾向として、同じ路線でも便によって開放される座席数に差があるとされ、エコノミークラスよりもビジネスクラス・ファーストクラスの方が座席数自体が少ないため、上位クラスほど競争が激しくなりやすいとも言われています。このため「いつ予約を試みるか」と「どの日程を狙うか」の2点が、特典航空券を取れるかどうかを大きく左右します。
また、特典航空券には「ANA国内線特典航空券」とは異なるルールが適用される点にも注意が必要です。国際線は提携航空会社(スターアライアンス加盟社など)の便を使った特典航空券も選択肢になりますが、その場合は検索方法や必要マイル数のルールが変わることがあるため、事前に公式サイトで路線ごとの条件を確認しておくことをおすすめします。
予約開始日:搭乗355日前からのスケジュール管理
ANAマイルの国際線特典航空券は、一般的に搭乗日の355日前午前10時(日本時間)から予約が可能になるとされています。人気の高いゴールデンウィークやお盆、年末年始などの日程は、この予約開始のタイミングで争奪戦になりやすく、開始から数時間、場合によっては数分で埋まってしまうケースも報告されています。特に往路・復路ともにハイシーズンど真ん中かつビジネスクラス以上を希望する場合は、355日前の予約開始直後にアクセスしても座席が確保できないことも珍しくないと言われています。
そのため、狙っている渡航日がある場合は、355日前のカレンダーを逆算してあらかじめ予約開始日をメモしておくことが有効です。例えば8月の第1週に渡航したい場合、355日前は前年の8月中旬頃になるため、カレンダーやリマインダーに「予約開始日」として登録しておくと当日の対応がスムーズになります。ANAのウェブサイトやマイレージクラブの会員ページでは空席照会ができるため、予約開始直後にログインしてスムーズに検索・予約操作ができるよう、会員情報やクレジットカード情報、同行者のお名前・パスポート情報を事前に確認しておくとよいでしょう。
なお、予約開始タイミングの詳細や例外的な運用(スケジュール変更に伴う特別対応など)は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。また、予約開始日当日はアクセスが集中してサイトの表示が遅くなることもあるため、パソコンとスマートフォンの両方から同時にアクセスできるよう準備しておくと、片方で不具合が出た場合にも対応しやすくなります。
必要マイル数の目安:ゾーン制チャートを比較表で確認
ANAの国際線特典航空券は、出発地と到着地の組み合わせによって区分される「ゾーン」ごとにマイルチャートが設定されています。同じ飛行距離でもゾーンの区切り方によって必要マイル数が変わる点が特徴です。往復か片道か、どのクラスを利用するかによっても大きく変動するため、計画段階でおおよその目安を把握しておくことが大切です。
| 方面(目安) | エコノミー(往復目安) | ビジネス(往復目安) | ファースト(往復目安) |
|---|---|---|---|
| 日本〜韓国・中国などアジア近距離 | 1万マイル台〜 | 2万マイル台〜 | 設定なしの路線も |
| 日本〜東南アジア | 2万マイル台〜 | 4万マイル台〜 | 5万マイル台〜 |
| 日本〜ハワイ | 4万マイル台〜 | 7万マイル台〜 | 設定なしの路線も |
| 日本〜北米 | 5万マイル台〜 | 9万マイル台〜 | 11万マイル台〜 |
| 日本〜欧州 | 5万マイル台〜 | 9万マイル台〜 | 11万マイル台〜 |
上記はあくまで一般的な傾向をつかむための目安であり、実際の必要マイル数はシーズン区分(レギュラー/ハイシーズンなど)や提携航空会社の特典航空券か自社便かによっても異なります。同じ北米方面であっても、ハワイのような比較的近い方面と、ニューヨークなど東海岸方面とでは必要マイル数が変わることもあるため、「北米」とひとくくりにせず、具体的な都市単位で確認する習慣をつけると計算違いを防げます。
また、片道の特典航空券を利用する場合、往復の半分のマイル数で設定されているケースが一般的ですが、一部のシーズンや路線では単純に半分とはならない設定になっていることもあります。マイルを貯める計画を立てる際は、少し余裕を持ったマイル数を目標にしておくと、シーズンや路線変更があっても対応しやすくなります。正確な必要マイル数は、予約前に必ずANA公式サイトのマイルチャートで確認してください。
空席が見つからない!を解決する探し方のコツ
希望の日程で検索して「空席なし」と表示された場合でも、すぐに諦める必要はありません。まず試したいのが日程をずらす方法です。特典航空券用の座席は曜日や時間帯によって開放数が異なるため、前後数日の範囲でカレンダー検索(複数日を一覧表示する機能)を使うと、空席がある日が見つかることがあります。一般的な傾向として、週末出発よりも平日出発、特に火曜・水曜あたりは需要が落ち着きやすく、座席が見つかりやすいとも言われています。
次に有効なのが経由地の変更です。目的地が同じでも経由する都市を変えることで、別の便の特典航空券枠を利用できる場合があります。例えばヨーロッパ方面であれば、直行便だけでなくアジアの他都市や中東経由の提携航空会社便を検索対象に入れることで、選択肢が大きく広がることがあります。また、往路と復路を別々に検索し、片道ずつ予約を組み合わせる方法も発見率を上げるテクニックの一つです。往復で一度に探すと「両方揃って空席がある日」しか見つかりませんが、片道ずつ探すことで組み合わせの自由度が上がります。
さらに、ANAが加盟するスターアライアンスの提携航空会社便を経由するルートも選択肢に入れると、検索の幅が広がります。提携航空会社便はANAの公式サイトから検索できない場合もあるため、電話窓口での照会が必要になることもあります。どうしても希望の便が取れない場合は、キャンセルによって座席が戻ってくることもあるため、こまめに検索し直す、あるいはウェイティング(空席待ち)制度の有無を確認することも一つの方法です。空席待ちはすべての路線・クラスで利用できるとは限らないため、対象条件は事前に確認しておきましょう。
ハイシーズン・連休を避けた「狙い目」の時期
特典航空券の取得難易度を下げるシンプルな方法は、そもそも需要が集中しにくい時期を選ぶことです。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、シルバーウィークといった大型連休は現金チケットの需要自体が高く、特典航空券用の枠も真っ先に埋まります。一方で、平日出発や連休の谷間、現地の閑散期にあたる時期は、比較的空席が見つかりやすい傾向があると言われています。
特にヨーロッパ路線は現地の夏季休暇シーズン(7〜8月)、北米路線はサンクスギビング(11月下旬)や年末が混雑しやすい時期として知られています。反対に、2月や6月、9月下旬〜11月上旬あたりは、日本側・現地側どちらの大型連休とも重なりにくいため、特典航空券の検索において比較的狙い目になりやすいとされています。渡航の目的地に応じて、日本側の連休だけでなく現地側の休暇シーズン(学校の長期休暇、現地の祝日など)も意識してスケジュールを組むと、予約成功率を高めやすくなります。
加えて、同じ月でも曜日によって需要が変わる点も覚えておきたいポイントです。金曜出発・日曜帰国のような「週末を挟む日程」は出張や旅行の需要が集中しやすく、平日の火曜〜木曜に出発・帰国する日程の方が特典航空券の枠が残りやすい傾向があると言われています。日程の自由度がある場合は、曜日単位での調整も検討してみる価値があります。
家族・グループでの予約で注意したいポイント
2名以上で同じ便を予約したい場合、特典航空券は1名分しか空席がないケースでも検索結果に「空席あり」と表示されることがあります。人数分の座席がまとめて確保できないと、希望の人数での予約自体が成立しないため、グループ利用では早めの行動がより重要になります。3名、4名と人数が増えるほど、全員分の座席が同じ便に揃う確率は下がるため、大人数での旅行を計画している場合は、候補日を複数用意しておくなど柔軟な姿勢で臨むことが大切です。
また、家族のマイルを合算して使う場合は、ファミリーマイル制度を使ってマイルを一つの口座にまとめておくと、予約時のマイル残高管理がしやすくなります。マイルが複数の口座に分散していると、座席自体は確保できても、必要マイル数に届かず使えないという事態も起こり得るため、旅行計画の初期段階でマイルの保有状況を整理しておくことをおすすめします。ファミリーマイルの詳細な利用条件や合算可能な家族の範囲については、公式サイトで最新のルールを確認してください。
人数分の座席が同時に見つからない場合の対処法として、あえて別の予約として少人数ずつ分けて確保する方法もあります。ただし、その場合は座席が別々になる可能性がある点や、一部のクラス・路線では分割予約自体ができない場合がある点に留意が必要です。
まとめ
ANA国際線特典航空券は、搭乗355日前からの予約開始タイミングを押さえること、必要マイル数をゾーン制チャートで事前に確認すること、そして空席が見つからない場合は日程・経由地・片道予約などの工夫で検索の幅を広げることが成功のポイントです。ハイシーズンを避けた時期選びや、グループ利用時の人数管理も合わせて意識することで、特典航空券の予約成功率を高めやすくなります。
※本記事の内容は執筆時点の情報です。年会費・還元率・キャンペーン内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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